ベンチェ省(ベトナム)から愛媛県(日本)への1,000人の労働者派遣に向けたESUHAIグループの委託事業
この度、ベンチェ省と愛媛県との経済協力覚書(2022年8月締結)に基づき、ESUHAIグループはベンチェ省から愛媛県への1,000人の労働者の育成・派遣事業を委託されました。この取り組みは、両地域の協力関係の発展と人材育成を促進する重要なステップとなります。
2024年10月1日、ESUHAIグループの東京オフィスを訪問した後、ベンチェ省人民委員会副主席であり、代表団長のグエン・ティ・ベー・ムイ氏は、愛媛県知事・中村時広氏と会談しました。知事は、ベンチェ省の代表団を歓迎し、今後の両地域間の効果的な協力を期待する意向を示しました。
これに対し、グエン・ティ・ベー・ムイ氏は、愛媛県の支援を受けながら、2030年までに1,000人のベンチェ省の労働者を愛媛県に派遣する目標を共有しました。派遣分野は、農林水産業、インフラ、再生可能エネルギー、製造業、観光業など多岐にわたります。
ESUHAIグループと愛媛県経済労働部とのMOU締結
この会談の中で、ベンチェ省と愛媛県の両首脳は、ESUHAIグループのベトナム人材の育成・派遣における豊富な経験と能力を高く評価しました。両地域の合意に基づき、ESUHAIグループと愛媛県経済労働部は、毎年100~150人のベンチェ省の労働者を愛媛県に安定的に派遣することを目的とした協力覚書(MOU)に正式に署名しました。
この調印式には、ベンチェ省人民委員会副主席のグエン・ティ・ベー・ムイ氏と、ベンチェ省労働・傷病兵・社会局局長のファム・タイン・フン氏が立ち会いました。ESUHAIグループを通じて、愛媛県は専門知識を持ち、日本語能力に優れ、現地で即戦力となる人材を確保できることが期待されています。これは愛媛県における質の高い人材の確保と、ベンチェ省の若者に先進的な産業技術に触れる機会を提供することを目指しています。
愛媛県技能実習生受入協会との連携強化
さらに、ベンチェ省代表団は愛媛県技能実習生受入協会と会談を行い、企業のニーズに関する情報収集、採用計画、待遇、募集分野などについて意見交換を行いました。これにより、ベンチェ省の労働者が愛媛県の企業で活躍できるよう、具体的な採用条件やプロセスを明確にし、広く周知していくことが確認されました。
また、愛媛大学、オカベ株式会社、サンフーズ株式会社など、ベンチェ省出身者が勤務する現地企業も訪問し、職場環境や将来的な雇用需要についても理解を深めました。
今後の展望
今回の訪問は、経済・貿易・投資交流を促進し、特に人材育成と派遣事業における両地域の協力を深化させる重要な節目となりました。
ESUHAIグループは、ベンチェ省から委託された愛媛県の産業と雇用ニーズの調査を引き続き推進し、今後も日本語と技術教育の充実を図ります。これにより、愛媛県で活躍できる高品質な人材を育成し、日本企業のベンチェ省への投資促進にも貢献していくことを目指しています。